なぜ認知症を「隠したい」と思ってしまうのか?
「まりーさん、悪いんだけど、事業所の名前が入った車は少し離れたところに停めてもらえる?」
ケアマネジャーとして訪問に伺うと、時々そんなご相談をいただくことがあります。
名札を外して玄関に入ってほしい、近所には内緒にしてほしい……。
そうおっしゃるご家族の表情は、どこか申し訳なさそうで、それでいて必死です。
「自分の親がこんなはずではなかった」という悲しみや、
親の尊厳を守りたいという強い愛情があるからこその言葉なのだと、胸がキュッとなります。
でも、ケアマネ歴20年の私、そして今まさに母・オハナさんを在宅で介護している一人の娘として、今日はお伝えしたいことがあります。
認知症を近所にオープンにする3つの大きなメリット
でも、ケアマネ歴20年の私、そして今まさに母・オハナさんを在宅で介護している一人の娘として、あえて「オープンにする勇気」を提案したいのです。
周囲に知ってもらっていると、こんな「万が一」の時に地域の目が最強のセーフティーネットになります。
1. 徘徊や迷子の早期発見につながる
万が一、一人で外に出てしまった時。「あれ、○○さんのお母さん、こんな時間にどこへ?」と、誰かが声をかけてくれるかもしれません。
2. 留守中の異変に気づいてもらえる
「夜なのに電気がつかない」「夕方になっても新聞がポストに残っている」。家族が仕事で不在でも、そんな小さな違和感に気づいてくれるのは、隣近所の方々です。
3. 悪質な勧誘や詐欺の防犯対策になる
一人暮らしや高齢者世帯を狙った強引な勧誘。近所の目がある、近所の人が「何か困っていますか?」と顔を出してくれる。それだけで、悪い人たちは手が出しにくくなります。
【体験談】見守りカメラには映らない「ご近所さんの目」の温かさ
実は私自身も、オハナさんのことを地域包括支援センターやご近所さんに自分から打ち明けました。
すると今では、ご近所さんが気軽に声をかけてくれるようになりました。
「今日、おかあさんどう?」 「さっきお庭に出てたから、しばらく世間話してお家に入ってもらったよ」
私が仕事で家を空けている間の母の様子。
それは、家の中に設置した見守りカメラには決して映らない、
母の表情や外での行動を伝えてくれるものでした。
この報告を聞くたびに、私の肩の力がふっと抜けて、
一人で背負わなくていいんだと思えるようになりました。
まとめ:自分や家族の未来を守るために
認知症の方が当たり前に暮らせる街を作ることは、
いつかその道を通る「自分」や「家族」が安心して暮らせる未来への投資でもあります。
ひとりで監視員のように頑張らなくていい。
地域というスタンドに応援団を増やして、みんなで「えみふる」な介護を目指しませんか
勇気を出して一歩踏み出すことで、あなたと、あなたの大切な人の毎日が
「えみふる」になりますように。


ひとりで かかえこまずに、みんなを たよっちゃおう。ちーむめいとは、おおいほうが つよいぞ! みんな えみふる!


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