先日、母(オハナさん)を、近所の個人クリニックに連れて行きました。
診察と検査があるクリニックです。家を出てから薬をもらうまで、全部、私ひとりです。
歩行が難しい親の通院に付き添うとき、どこが大変で、私はどうしているのか。この記事では、その日の流れに沿って書いてみます。
家を出てから、薬をもらうまで
通院は、病院に着いたら終わりではありません。この日の私の流れは、こうでした。
この日の通院の流れ

- 家を出て、車に乗せる
- クリニックの玄関前で、母を降ろす
- 中のソファに座らせて、私は車を置きに行く
- スリッパに履き替える
- 診察、検査室まで介助する
- 母を先に車へ送る
- クリニックに戻って、会計をする
- 処方箋を、隣の薬局に持っていく
- 薬を待つ
この間、母の体を支えて歩く、車に乗せる、降ろす、が何度も入ります。
通院の付き添いは、車に乗せて終わりではなく、病院に着いてからのほうが長いのです。
出かける前の準備
母は、支度に時間がかかります。だから、いつもより早く起こします。
この日は、検査があるかもしれないので、朝食をとらずに出かけました。ただ、検査前の食事制限は、検査の内容や服薬の状況によって違います。読む方は、事前に医療機関へ確認してください。
持ち物は、これです。
私の持ち物
- デイサービスと訪問看護さんの連絡帳(血圧や排便の様子が書いてあります)
- 保険証
- お薬手帳
- 水
いちばんの難所は、車の乗り降り

車に乗るときは、私の場合は、まず座面にお尻を先に乗せてもらうようにしています。
降りるときは、脇の下に手を添えて、「えいっ」と介助しています。
これは、介助の方法として説明しているものではなく、私が実際にやっていることです。ご本人の体の状態によって、安全な方法は違います。不安なときは、リハビリの専門職やケアマネに聞いてみてください。
そして、これを私ひとりでやります。
駐車場が空いていないときの絶望
クリニックの玄関に近い駐車場が空いていないとき、私は絶望します。
そんなときは、玄関前に車を止めて、母を降ろします。中に入って、母をソファに座らせてから、車を置きに行きます。
結構きついです。
会計の間は、先に車で待ってもらう
検査が終わったら、母を先に車へ送ります。待合に一度座ってしまうと、また立つのが大変だからです。
母は、エアコンをかけた車の中で、ひとりで待ちます。会計から薬が終わるまで、だいたい15分くらいです。
その間に、私はクリニックに戻って会計をして、処方箋を隣の薬局に持っていき、薬を待ちます。
これは、誰にでもおすすめできる方法ではありません。認知症のある方や、歩行が不安定な方を、車の中にひとりで待たせることには、危険があります。エアコンをかけていても、体調が変わったり、予想しないことが起きたりする可能性はあります。
家族2人で来ていた、車椅子の方
ちょうどその日、私が担当している車椅子の方も、クリニックに来ていました。
ご家族が2人で連れてきていて、1人が受付や会計をして、もう1人がご本人のそばにいました。
それを見て、「いいな」と思いました。
ワンオペは、つらいです。
診察室での「通訳」

母の先生は、母の話をきちんと聞いてくれる、いい先生です。
ただ、母はいつも、悪いところを探して話します。
「全部痛い」「食欲がない」「うつっぽい」。
そんなとき、私が通訳をします。
母「全部痛い」
私「そんなに痛がってないです。痛み止めを飲めば、落ち着いています」
母「食欲がない」
私「いえ、めちゃくちゃ食べています。おやつまで完食です(笑)」
定期の診察は、いつも問題なく終わります。
歩けなくなったら、介護タクシーにお願いしたい
母が歩けなくなったら、介護タクシーにお願いするしかないと思っています。
普通のタクシーでも、少し手を貸してくれることはあります。ただ、介助の資格を持っている人は少なく、断られることもあります。
私の地域には、介護の資格を持つ乗務員さんが、乗り降りを介助してくれる介護タクシーの事業所があります。私の地域の場合は、こうです。
介護タクシーのこと(私の地域の場合)
- 車:寝たまま運んでもらえるストレッチャーの車や、リフト車があります。軽自動車もあり、手を貸せば乗り降りできる方に向いています
- 介助:資格を持った乗務員さんが、乗り降りを介助してくれます
- 料金:運賃のほかに介助料などがかかり、普通のタクシーより少し割高です
- 待ち時間:送ったあと待っていてくれるのではなく、終わるころに、また迎えに来てくれます。そのため、少し待つことがあります
- 予約:必要です
- 家族:一緒に乗っていくことができます
ただ、料金、待ち時間、介助の範囲は、事業者や予約の内容によって違います。予約のときに、確認してください。
ヘルパーさんには、私が仕事でどうしようもなくなったときや、私が病気になったときに、お願いしようと考えています。
ただ、通院のヘルパーさんは、院内の付き添いまで頼むと自費になることが多く、費用が高くなります。
訪問介護の「通院等乗降介助」は、要介護1〜5の方で、ケアプランに必要性が位置づけられている場合に、介護保険で利用できます。ただし、介護タクシーの運賃そのものは、介護保険の対象ではありません。
院内での介助は、原則として介護保険の対象外とされています。必要性や支援内容によって、例外として認められることもあります。
介護タクシーでも、保険が使えるかどうかは事業所によって違います。地域や事業所によって扱いが違うので、くわしくは担当のケアマネジャーに聞いてください。
母に重い病気が見つかったとき、私は聞けるだろうか
定期の診察は、いつも問題なく終わります。
でも、母が重い病気になったとき、私は娘になってしまって、冷静に話を聞けないと思います。大切なことも、聞き逃してしまうと思います。
だから最近、私ではない、別のケアマネをつけようと思っています。
通院の付き添いは、病院に着いてからのほうが長い。
ワンオペは、つらい。
だから、頼れるものを、先に考えておく。



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