良いケアマネの選び方|ケアマネ歴20年の私が母に付けたい条件6つ

介護の豆知識

実は、ケアマネ選びは介護生活の満足度を大きく左右します。

良いケアマネに出会えると介護はぐっと楽になるし、逆に合わないと家族の負担は何倍にもなります。

ケアマネを20年やっています。そして今は、認知症の母・オハナさん(89歳)を介護する家族でもあります。

自分がケアマネだから、オハナさんの担当は私です。でも、もし私以外の誰かに任せるとしたら——そう考えた時、絶対に譲れない条件が6つ浮かびました。

ネットで調べれば「話を聞いてくれる人」「相性がいい人」はたくさん出てきます。今日は現場20年・介護家族でもある私の本音を書きます。

📌 この記事でわかること

・良いケアマネの条件6つ(現場の本音)
・選んではいけないケアマネの特徴
・ケアマネを変える時に知っておくべきこと

私がオハナさんに付けたいケアマネの条件

✅ 良いケアマネの条件6つ

1

本人と家族の話を、別々に聞いてくれる
本人の前では言えないことがある。「最近もの忘れがひどくて心配」「一人にしておくのが不安」——こういう話は、本人がいる前ではなかなか言えません。

逆に、家族の前では言えないこともある。「本当はデイに行きたくない」「家族に迷惑をかけているのがつらい」——本人の本音は、家族がいない場でしか出てこないことがあります。

良いケアマネは、本人と家族を必ず別々に話す時間を作ります。最初の面談で「少しお一人でお話できますか?」と聞いてくれるかどうか、ここを見てください。

2

経験年数よりフットワークと人柄
「主任ケアマネだから良い」「20年のベテランだから安心」——正直に言います。経験年数とケアの質は比例しません。

私がオハナさんに付けたいのは、電話した当日か翌日に動いてくれる人。「確認します」で1週間音沙汰なし、ではなく、とにかく返事が早い人。フットワークが軽くて、人柄が温かい人の方が、ベテランより頼りになることは正直よくあります。

3

情報量が多い
オハナさんは外出が大好きです。バラを見に行くのも好きだし、デイサービスでパフェを食べに行く日なんて朝から機嫌がいい(笑)。だから私は「家から近いから」という理由だけでデイサービスを選びません。バラを見に行ったり、カフェに行ったり、車で40分かけて遠出してくれるデイを探しました。これができるのは、地域のサービスを幅広く知っているから。

デイサービス・訪問介護・訪問看護・ショートステイだけでなく、地域の小規模多機能型施設、配食サービス、見守りサービス——こういった地域資源をどれだけ知っているかが、ケアプランの質に直結します。

4

制度を「日本語」で説明できる
「要介護度の区分変更申請をして、サービス担当者会議でモニタリングの結果を踏まえてケアプランを見直します」

……わかりますか?(笑)

私がオハナさんに説明するなら、こう言います。「今より少しサービスが増やせるかもしれないから、市役所に相談してみましょうか。手続きは私がやります」——それだけでいい。最初の面談で説明がわかりにくいと感じたら、それは要注意サインかもしれません。

5

サービス開始が遅すぎない
これは、現場にいる私だからこそ書ける話です。介護保険サービスは、意外と早く動けます。私の地域では——

ヘルパーさんやデイサービスなら4日程度、訪問看護や訪問リハビリなど医師の指示書が必要な医療系サービスでも2週間程度あれば開始できることがほとんどです。

1か月経っても何も始まらないなら、一度「今どういう状況ですか?」と確認してみてください。
※地域差や事業所の空き状況によって異なります。あくまで私の経験上の目安です。

6

毎月、ちゃんと家に来る
これは法律で定められていることです。要介護認定を受けている方のケアマネは、毎月自宅を訪問してモニタリングをしなければなりません。ケアマネの義務です。

「先月も先々月も来ていない」という状況が続いているなら、地域包括支援センターや区役所・市役所に相談することも一つの選択肢です。

⚠️ こんなケアマネには要注意

良いケアマネの話をしてきましたが、逆も書いておきます。

⚠️ こんなケアマネは要注意

同法人のサービスばかり勧める
ケアマネには「中立公正」の原則があります。サービス事業所は複数紹介しなければならないことが制度上定められています。

なのに、自分の会社のデイサービス・ヘルパー事業所しか紹介しないケアマネがいる。選択肢を知らないまま契約させられているケースも正直あります。「他にどんな事業所がありますか?」と聞いてみてください。それだけで分かります。

不機嫌(笑)
笑えない話ですが、これ意外と多い(笑)。相談するたびに面倒くさそうな顔をされる、質問すると怒る——そんなケアマネに遠慮して相談できなくなってしまっては本末転倒です。介護の不安を打ち明ける相手が不機嫌では、誰だって萎縮してしまいます。

電話に出ない、数日連絡が取れない
介護は緊急事態が起きやすい。その時に連絡がつかないケアマネは困ります。

ただ、ここで大事なことをひとつ。皆さんが契約しているのはケアマネ個人ではなく、居宅介護支援事業所(会社)です。担当者に連絡がつかない時は、事業所に直接電話してください。他のケアマネが対応できます。「担当じゃないから無理」は通りません。

実は、今回書いた6つ全部を満たすケアマネなんていないかもしれません。
私だって完璧じゃありません(笑)。

でも、「利用者さんと家族のために動こうとしているか」は必ず伝わります。

合わないと感じたら、ケアマネの変更は無料でできる、あなたの正当な権利です。地域包括支援センターに相談してみてください。

介護は長丁場のマラソンです。合わない靴を履いて走り続ける必要はありません。

「この人になら母を任せられる」——そう思えるパートナーと出会えることを、同じ介護家族として願っています。

ケアマネは、介護保険の手続きをする人ではありません。
本人と家族のこれからを一緒に考えるパートナーです。

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