介護で一番つらかったのは排泄介助ではありませんでした

Uncategorized

介護でつらいことって何だと思いますか?

認知症介護のストレスというと、排泄介助や夜中の徘徊を思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろん、それらが楽だなんて言いません。でも、認知症の母を在宅で介護している私が、20年間ケアマネジャーとして働いてきた私が、心の底から一番つらいと感じていること。それは、そこではありませんでした。

一番つらかったのは、自由がなくなることでした。

仕事帰りに友達とお茶をする。娘と旅行に行く。大好きな趣味に没頭する。そんな当たり前のことが、少しずつできなくなっていったのです。

今日は専門職としてではなく、一人の娘として、この話を書かせてください。もし今あなたが同じ気持ちを抱えているなら、「私だけじゃなかった」と少しでも思ってもらえたら嬉しいです。

朝も、夜も、私は必ず家にいなければならない

認知症のある母は、1日3食の食事の準備が必要です。そして、薬をちゃんと飲んだかどうかも、毎回確認しなければなりません。飲み忘れも、二重に飲んでしまうことも、どちらも危険だからです。

つまり、朝食の時間と夕食の時間、私は必ず家にいなければならない。これが、思っていた以上に、私の生活を縛りました。

仕事が終わって、まっすぐ家に帰る。母にごはんを食べさせて、薬を飲ませて、ベッドのある部屋まで安全に送り届ける。気づけば、毎日がこのくり返しです。

「ちょっとお茶して帰るね」が、言えなくなった

仕事帰りに、同僚や友達と「ちょっとお茶でもして帰ろうか」。

そんな、誰にとっても当たり前のことが、私にはできなくなっていました。

もちろん、まったく出かけられないわけではありません。一度家に帰って、母の夕食をすませて、薬を飲ませて、部屋まで安全に行かせてから出かければいい。でも、そうすると、もう20時近くになっているのです。

そこから身支度をして出かける——そう思うと、正直、だんだん面倒になってしまって。気づけば、「もういいや」と家にいることを選ぶ日が増えていきました。そうして、外出すること自体が、めっきり減っていったのです。

その場にいるのに、私はちゃんとそこにいられない

たまに思いきって友達と出かけても、私の心はずっと家にありました。

スマホの見守りカメラで、母が無事にしているかを何度も確認する。目の前で友達がおしゃべりしているのに、私はどこか上の空。笑っているけれど、心の半分はいつも家のリビングにあるのです。

その場にいるのに、ちゃんとその場にいられない。

この感覚、在宅介護をしている方なら、きっとわかってくださると思います。完全に「今ここ」を楽しめる時間が、いつの間にか手元からなくなっていました。

友達が、誘ってくれなくなった

そして、ある時から、こうなりました。

気を使ってくれた友達が、私を誘わなくなったのです。「どうせ来られないだろうから」と。

責める気持ちは、まったくありません。むしろ、やさしさだとわかっています。私の事情を察して、気を回してくれているのです。

でも——自分の世界が、静かに、少しずつ小さくなっていく。それを感じるのは、やっぱり寂しいものでした。誘いの連絡が減っていくたびに、社会から少しずつ切り離されていくような、そんな心細さがありました。

娘との旅行も、いつの間にか思い出の中に

以前は、娘と気軽に旅行に行っていました。ふらっと温泉に行ったり、おいしいものを食べに出かけたり。

それが、今はもうできません。土日も、1日まるごと家を空けることはできない。ましてや、泊まりで出かけるなんて、とても無理です。母を置いて家を空けるという選択肢が、私の中から消えてしまいました。

「また一緒に旅行に行こうね」。娘とそう言い合っていた日々が、今はずいぶん遠くに感じます。

大好きな趣味さえ、楽しめなくなった

私には、心から打ち込める趣味がありました。私の場合は、野球観戦です。球場に通うのは月に5回が当たり前で、あの場所で声を張り上げる時間が、私を私に戻してくれていました。それが今は、月に1回行けたらいい方です。

しかも、せっかく球場に行っても、家とは距離があるので、30分おきにスマホで見守りカメラを確認してしまう。大好きなはずの場所で、心から楽しめない。それもまた、小さなつらさでした。

介護で失われるのは、時間だけじゃない

こうして書き出してみて、あらためて思います。

介護で失われるのは、「時間」だけではないのです。

友達との何気ないおしゃべり。娘との旅行。大好きな趣味に没頭する時間。誘ってもらえるという、社会とのつながり。そして、何より——「私自身の自由」

排泄の介助も、夜の見守りも、確かに大変です。でも、それ以上にじわじわと心を削っていったのは、こうした日常の小さな自由と、人とのつながりが、少しずつ失われていくことでした。一つひとつは小さくても、積み重なると、ボディブローのように効いてくるのです。

ケアマネである私ですら、こんなにつらい

ここで、正直に告白します。

私はケアマネジャーです。介護保険制度も、使えるサービスも、相談できる窓口も、全部知っています。人脈だってあります。それでも、こんなにつらいのです。

だとしたら——制度のこともサービスのこともよくわからないまま、たった一人で介護を抱えているご家族は、私よりもっと、ずっと苦しいはずです。

「自分が我慢すればいい」
「親のことだから、当たり前」
「弱音を吐いてはいけない」

そう思って、誰にも言えずに耐えている方が、きっとたくさんいる。プロである私自身がこうして苦しんでいるからこそ、それが痛いほどわかるのです。

だから、どうか介護サービスを使ってほしい

長くつらい話をしてしまいました。でも、最後に、これだけは伝えさせてください。

この「自由が奪われていくつらさ」は、介護サービスを使うことで、確実に軽くできます。

あなたの「自由」を取り戻すサービスの一例

デイサービスを使えば、日中の時間が自分のものになる
ヘルパーに食事の準備や服薬確認をお願いできる
ショートステイを使えば、泊まりの旅行だって諦めなくていい

「親を預けるなんて、かわいそう」「こんなことで頼っていいのかな」——そんなふうに、自分を責めないでください。あなたが少し自由になることは、決して悪いことではありません。むしろ、あなたが笑顔でいられることが、めぐりめぐって、お母さん・お父さんにとっても一番いいことなのです。

介護は、一人で抱え込まなくていい。これは、ケアマネとしてではなく、同じように苦しんできた一人の娘として、心から伝えたい言葉です。

もしあなたが今、私のように、大好きな場所でさえ心から笑えなくなっているのなら。どうか、地域包括支援センターやケアマネに、その気持ちを話してみてください。あなたの自由を取り戻す方法は、きっとあります。

そして、介護サービスだけでなく、見守り機器の力を借りることも、家族の負担を減らす大切な方法のひとつです。

もし見守りカメラがなかったら、私はもっと外出できなかったと思います。試合を見ていても、友人と会っていても、母の様子を確認できるだけで、安心感はずいぶん違いました。

私が実際に使っている見守り方法については、こちらの記事で書いています。

現在4年連続1位 創業48年日本自社工場開発生産 みてるちゃん 500万 温度計 5GHz ベビーモニター 防犯カメラ Amazon国内サーバー自社契約 ペットカメラ 自動追跡 見守りカメラ ワイヤレス 屋内 監視カメラ 小型
価格:3,280円~(税込、送料無料) (2026/6/19時点) 楽天で購入

「私だけじゃなかった」。そう思ってもらえたなら、この記事を書いた意味がありました。あなたの毎日に、ほんの少しでも、自分のための時間が戻りますように。

コメント

タイトルとURLをコピーしました